声にだして読みたくなるブログ

大村高広丨建築と写真を中心に、音楽、映画、美術、人文学などについて書いている備忘録です。

JAN.10,2020

PENTAX 67, SMC TAKUMAR 6×7 105mm / F2.4, FUJI PRO400H

JAN.6,2020_棒馬について / 抽象化のふたつのモデル

『棒馬考』と題された、エルンスト・ゴンブリッチ(1909 - 2001)によるちょっと変わった論考がある。1951年に発表されたこのテキストは表題の通り「棒馬」について考察したもの、なのだけれど、そもそも棒馬(hobby horse)って何って話だ。棒馬とは文字通…

JAN.1,2020_明けました

新年あけましておめでとうございます。今年もよろしくおねがいします。 2019年はアアルト展の会場構成をしたり、倉賀野のプロジェクトの設計を進めたり、SDレビューで展示をしたり、書評を書いたりしていました。あともう2本、10-11月頃に書いていた論考が今…

DEC.29,2019_プロフィール写真

ここ2週間くらいで7回ほど忘年会があった。どこか特定のところに所属せずふわふわいろんなところに顔を出しているから、ということもあるかもしれないけれど、毎日のように飲み会があった週だった。人間関係が狭い自分としてはめずらしい。初めて会う人、久…

DEC.28,2019

最近の写真 PENTAX 67, SMC TAKUMAR 6×7 105mm / F2.4, FUJI PRO400H

DEC.25,2019_70年代の長谷川逸子

クリスマスだか特に予定もないので大学の図書館でひたすら過去の新建築を見るなどして過ごしていた。博論をまとめる前に作品サンプルの取りこぼしがないか最終チェックをしようということで、あと25日で大学の図書館が年末年始休業に入っちゃうということで…

DEC.23,2019

PENTAX 67, SMC TAKUMAR 6×7 105mm / F2.4, FUJI PRO400H

DEC.21,2019_エリー・モサエビ

エリー・モサエビさんという女性の建築家がいて、最近すごく気になっている。というのもETHZ(スイス連邦工科大学チューリッヒ校)のモサエビさんのスタジオ成果物のクオリティがやばくって。彼女のことは佐伯(達也)さんに教えてもらって知ったんだけど、…

DEC.20,2019

最近知ったんだけど、お味噌汁にひきわり納豆を入れるとおいしいんだよ。うそだーって思うかもしれないけど、真実(マジ)なんだよ。いや、正確にはお味噌汁によく似たとろみのある別のスープになるかんじなのだけど、、。オクラや卵も一緒に入れると、グッ…

DEC.17,2019_最近の音楽②

前回からのつづきです。今回は軽めに。 www.ohmura-takahiro.com ○ Jeff Denson / Between Two Worlds △ Jeff Denson: b, Romain Pilon: g, Brian Blade: ds, Ridgeway Records, 2019.10 ベースのジェフ・デンソンのリーダーアルバム。デンソンはほとんど知…

DEC.16,2019_最近の音楽①

半年に一回くらいやってる最近聴いてる音楽の報告回。1回でまとめようと思ったのだけど、予想以上の分量になっちゃったので明日と今日でわけます。 - ○ Kurt Rosenwinkel Bandit 65 / Searching The Continuum △ Kurt Rosenwinkel: g, voice, electronics, T…

DEC.10,2019_一号棟の再改修

同期の堀越一希が自主施工したリノベ物件(坪単価15万!!)を見に、千葉県富里市へ。見学会というか、飲み会も兼ねて……という感じで。成田駅から車で15分くらい?だったかな。詳細は堀越のHPで確認してみてください。 www.kazukihorikoshi.com 内装だけでは…

DEC.6,2019

PENTAX 67, SMC TAKUMAR 6×7 105mm / F2.4, FUJI PRO400H

DEC.5,2019_血

一昨日、日仏会館でペドロ・コスタの『血』(1989)をみてきた。『血』はDVDでみたことがあったので他の回を予約したかったんだけど、黒沢清監督との対談が予定されていた「溶岩の家」は開始5分で満席になったらしい。まあスクリーンで見れるのはいいかとポ…

DEC.1,2019_古代ギリシアのイメージ

久しぶりにアレントの『人間の条件』を読み直しているのだけど、素晴らしすぎて感動してしまった。これほど聡明な人がかつて地球上にいたのだということは、なんというか、救いに近いものがある。こういうテキストをするりと原著で読める語学力がほしい(ド…

NOV.29,2019_空間の触覚性

Twitterでちょろっと書いたのだけど、10/24の鈴木了二×中尾寛トークイベントで(一部の人間にとってはたまらない組み合わせだ)了二さんが写真の被写界深度のことについて興味深いことを話しておられたので、メモ。 TDC / crafTecセミナー@ ゲンバー特別回 …

NOV.27,2019_ありがとうカメラ

久しぶりにいい写真が撮れた気がする。いい写真というか、満足できるというか、他人の写真のように面白がれる写真というか、そういうものがごく稀に撮れるのだけど、大抵はいい写真を撮ろうと思ってシャッターを下ろしていないときに、そういう写真は撮れる…

NOV.25,2019_浄土寺浄土堂

関西でとった写真⑩ 待望の浄土寺浄土堂で今回の関西旅は終わり。小野市に向かう際に乗った神戸電鉄がめちゃくちゃよかった。ぼくが乗ったときは電気がついてなくて自然光だけで、それで木々のトンネルみたいなところを通るものだから、影が車内にすごくきれ…

NOV.24,2019_淡路島

関西でとった写真⑨ 10月13日、板坂留五さんの「半麦ハット」を淡路島で見学した。ちなみに本当は12日に見学する予定だったのだけど超大型台風(台風19号)が本州を直撃した日だったので、この日はホテルで待機していた(『植物の生の哲学』をもってきてたの…

NOV.22,2019_コモンシティ星田

関西でとった写真⑧ このところバタバタしていて全然ブログを更新できていない。というか、振り返ってみると毎年11月〜12月くらいは更新が滞っていることがわかる。なんでだろう。バイオリズム? 関西で撮った写真もそろそろ終わりにしたいね。あと数回かな。…

NOV.6,2019_銀閣寺

関西でとった写真⑦ 庭を目当てに銀閣寺へ。銀閣寺の庭はなんというか、ジオラマ的というか、ひとつのミニチュアの世界のような感じがして、とても不思議なんだよね。 - PENTAX 67, SMC TAKUMAR 6×7 105mm/F2.4, FUJI PRO400H

NOV.4,2019_傘亭と時雨亭

関西でとった写真⑥ 高台寺の傘亭と時雨亭。伏見城のもともと別の敷地に建っていたふたつの茶室を、小堀遠州が高台寺のなかでもかなり斜面の上のほうにある敷地を選定し移築、ドッキングしたもの。下は傘亭で、地面との距離が近く、木々の中に埋もれるように…

NOV.2,2019_圓徳院

関西でとった写真⑤ せっかくの京都だし寺とか庭もみておこうということで、まず三十三間堂へ。はじめてきました。とはいえ古美術とか古建築の知識全然ないぼくに書けることはほとんどない。でも少し前まではまったく興味がなかったのが(ゆえに行くべきとこ…

OCT.31,2019

「倉賀野駅前の別棟」を作品ページにアップしました。よろしければご笑覧ください。 www.ohmura-takahiro.com - これまでははんぶん学生という感じでしたが、来年度からは正式に事務所を立ち上げ、本格的に業務を進めていく予定です。新築の依頼はもちろん、…

OCT.28,2019_ベランダの政治性

今月の住宅特集の展覧会レビューのページで、SDレビュー2019に出展中の「倉賀野駅前の別棟」を取り上げていただいております(新建築住宅特集2019年11月号, p.158)。ありがたや。 - 関西でとった写真④ 梅田スカイビルで合流後、タトアーキテクツ設計の「六…

OCT.25,2019_梅田スカイビル

関西でとった写真③ SDレビューのプレゼンがあった翌日。この日は梅田スカイビル(原広司, 1993)で待ち合わせだった。スカイビルに登るのはこの日がはじめてで、というのも正直にいうと、これまでは外観だけをみて「絶対よくないだろう……」と思い避けていた…

OCT.22,2019_木村松本の事務所と仕事

関西でとった写真② 芦屋から京都に移動し、関西を拠点に活躍している設計事務所、木村松本の事務所を見学させていただいた。木村松本建築設計事務所は今年から、1924竣工の本野精吾自邸へと事務所を移転している。日本におけるモダニズム建築の先駆的な住宅…

OCT.17,2019

関西でとった写真① 関西で撮った写真が現像あがってきたので、徐々にアップしていこうと思う。フィルムのデータ化は自前のスキャナーでやってるんだけど、すべて取り込むのなかなかたいへんだった。色の調整が終わりも正解もないもないから非常に難しい。 初…

OCT.14,2019

PENTAX 67, SMC TAKUMAR 6×7 105mm/F2.4, FUJI PRO400H

OCT.11,2019_植物の生の哲学

最近でたエマヌエーレ・コッチャの『植物の生の哲学 混合の形而上学』(嶋崎正樹訳, 勁草書房, 2019)を読んだ。人間中心的、よくて動物中心的であった西洋哲学において、植物へのイメージが豊かに語られる事例は限られている(アリストテレスでさえ植物論は…