声にだして読みたくなるブログ

大村高広丨建築と写真を中心に、音楽、映画、美術、人文学などについて書いている備忘録です。

AUG.9,2019

今期アニメは春から引き続いて鬼滅の刃が圧倒的に面白いのと、あとDr.STONEがよい。ジャンプ漫画が原作のアニメがしっかり面白いという状況はとても健康的でいいことだと思う(「呪術廻戦」もはやくアニメ化してほしい)。ちゃんと主人公が活躍し、ちゃんと…

AUG.8,2019_SD

齋藤直紀と共同で進めている倉賀野のプロジェクトがSDレビュー2019に入選しました!と、TwitterとかFacebookでは報告していたのだけど、ブログではまだだったので改めて。9月に東京展、10月に京都展が開催されますので、近くにお越しの際にはぜひお立ち寄り…

AUG.6,2019

Contax S2, Carl Zeiss Planar T* 1.7/50, Kodak Pro Image 100

AUG.4,2019_あつすぎる

暑い。ちょっと暑すぎるのではないか。今年は気温が上がるのが遅かったし、自分の身体がこの猛暑に追いついてないだけなのかもしれないけれど。 暑いといえば去年いったイタリアもべらぼうに暑かった。とくにフィレンツェは40度に達していたので、ほんとうに…

AUG.2,2019_10+1

たいへん光栄なことに、10+1 websiteで執筆の機会をいただきました。建築家の乾久美子さんの新しい作品集の書評です。乾さん、中山さん、青木さんというすごい建築家の並びに自分の名前が入っていることに違和感オオアリですが、ご高覧いただければ幸いです…

JULY.25,2019

建築の場合、理論と呼ばれているものは小さな判断の次元において(現場での選択において)要請されるのであって、スタディのスタート時はもっと圧倒的に受動的でいいのではないかと最近は思う。具体的なかたちをあれこれ考える以前に、提案のおおまか道筋を…

JULY.21,2019

伴示的意味(コノテーション)を中止させるためにあえて家らしいシルエットを採用する、70年代の坂本さんのあの態度(既存の文化コードのうちで建物が欲望の対象となることを避けること)と、牛腸茂雄が『SELF AND OTHERS』(1977)で写真の黒枠を残した態度…

JULY.19,2019

京都アニメーションの放火事件が、とてもむごすぎて、きのうは一日あまり身体がうごかなかった。とにかく、お亡くなりになられた方々のご冥福をお祈りします。そして、療養中のみなさんが一刻もはやく快復することを。ぼくを含め、京アニのアニメに救われた…

JULY.17,2019_マティスの布置

14日のブログでちらっとふれた平倉さんの論考「マティスの布置──見えないものを描く」(『ディスポジション:配置としての世界――哲学、倫理、生態心理学からアート、建築まで、領域横断的に世界を捉える方法の創出に向けて』, 柳澤田実編, 現代企画室, pp.21…

JULY.14,2019_肘掛け椅子

ふだん個人の自宅で飾られている美術作品が、その所有者へのインタビューとともに集められた展示をみた。とてもよかった。所有者の方々が絵や彫刻にまつわるエピソードを聞いていると、なんというか、とても胸がしめつけられる気分になった。愛(着)につい…

JULY.12,2019_許される嘘の塩梅

今年公開されたコードギアスの新作「コードギアス 復活のルルーシュ」は劇場では見逃していたのだけど(え、復活するの?まじで?とはおもっていたのだが)、そろそろDVDもでているだろうということで、作業しながらAmazonプライムでコードギアスの前劇場版3…

JULY.9,2019

視覚より聴覚のほうが、いくぶん強烈に空間を構成する(少なくともぼくにとっては)。視覚はけっきょく、文化的なコードや伝統的なコンヴェンションからはなかなか脱け出ることができないけど、音響はもっとなんかこう、バシっと直接くる。視覚的な空間を壊…

JULY.5,2019

先週からぼくの部屋ににある唯一の花瓶(緑色のガラスでできている)に生けられていた──いや、そこで現に生きていたというべきか──薄緑色の紫陽花は、もう枯れてしまった。徐々に茶色くなっていって頭を垂れていく様をみるのは少々痛々しかった。窓辺に置い…

JULY.1,2019

JUNE.29,2019_自炊

さいきん自炊が楽しい。ちょっと凝った料理をつくっていたのはひとり暮らしを始めた当初くらいで、これまではなんとなくありもので、適当にって感じ作っていたのだけれど、このごろは楽しみとして料理をつくるようになってきている。というのも、大量につく…

JUNE.28,2019

JUNE.26,2019_なぜフィクションか?②

前回からの続き。 www.ohmura-takahiro.com - シェフェールはミメーシス関係をあつかうさまざまな著作から、模倣(imitation)概念を5つの型に整理する。 a: 偽装 生物学や動物行動学において用いられる模倣概念。ここで想定されているのはまやかし(leurre:…

JUNE.20,2019_Emily A. Sprague

ここさいきん、Emily A. Sprague の「Water Memory / Mount Vision」というアルバムを聴いている。いやはや、すばらしい。 youtu.be 彼女がヴォーカルをつめとるFloristというバンドもとても好きだ。 youtu.be

JUNE.17,2019_形式の可塑性

現在にいたるまでのおりふしで、建築物における強い形式性はそこでの行為の不活性化もたらす一種の悪因とみなされてきた。しかし、ルイ・カーンの建物にしろ、アドルフ・ロースの住宅にしろ、建築における明確な形式性がむしろ行為を活性化するために差し向…

JUNE.6,2019

Architecture will be straightforward, useful, precise, cheap, free, jovial, poetic, and cosmopolitan. Lacaton and Vassal, 2000 設計をしていてなにか判断にこまったとき、この言葉を思いだす。ぼくにとってはひとつの指標みたいなものだ。自分が設計…

JUNE.3,2019_なぜフィクションか?①

ジャン=マリー・シェフェールの『なぜフィクションか?』(慶應義塾大学出版会, 2019 / Jean-Marie Schaeffer: Pourquoi la fiction ?, Editions du Seuil, 1999)がすごくおもしろかった。ぼくの最近の興味どストライクな内容。さらにnoteで立石遼太郎さん…

MAY.31,2019_いくつものおおきさ

きのう、ギャラ間の展覧会に合わせて開催された中山英之さんの講演会を聞きにいってきた。大変におもしろくて、本当にいってよかったと思った。中山さんほどストイックに「おおきさ」を追求している建築家は他にいないかもしれないなと、あらためて感じたの…

MAY.30,2019

ひさしぶりにロボットアニメをみたいと思い探していたら、2017の「ナイツ&マジック」を見逃していたことを思い出したのでイッキ見してしまった。スパロボ好きにはたまらない展開で、作画もすごくよくて、よかった。いわゆる「異世界転生モノ」のフォーマッ…

MAY.28,2019

MAY.27,2019_新たな約束事

門林さんのテキスト「メディウムを混ぜかえす」(『イメージ学の現在』第10章)がたいへん勉強になった。ロザリンド・クラウスの「ポストメディウム的状況 / 条件」をめぐる議論を、クラウスが刺激を受けていたスタンリー・カヴェルの映画理論にも目を配りな…

MAY.25,2019

MAY.24,2019

こっそり美術出版社の「芸術評論募集」という論文のコンペに応募していたのだけど、めでたく落選となった。「アナーキズムの条件」というタイトルの、写真家の中平卓馬をあつかったテキストで、要旨は以下の通り。 - 1974年、中平卓馬は自身が表紙を担当し…

MAY,23.2019

さいきん林をみつけると記録と思って写真を撮る。ただ、こういう場所は意外と見つけられないのだ。森とか公園はそこらじゅうにあるが、ザ・林みたいなところは少ない。とはいえ、たまにだけど、あ、ここは林だ、と思う場所は確かにあって、そういうときに、…

MAY.21,2019

銀座で打ち合わせがあって、帰りに日比谷のまんぷく食堂という高架下の定食屋にはいったら、おじいちゃん4人組がお酒を飲みながら談笑していた。みなさんおしゃれで若々しく、文学や映画、政治、哲学のことなどを話していた(ちなみにそのうちお二方がハンチ…

MAY,19.2019_共生②

共生、つまりあるオブジェクト同士の(仮設的な)接続関係を考察することは、建築をオブジェクト指向的な仕方で把握する際の重要なポイントとなる、ように思う。OOO的に建築を考えるということは、たぶん奇っ怪な、weirdな形態を生み出すことではなく、ある…