声にだして読みたくなるブログ

大村高広丨建築と写真を中心に、音楽、映画、美術、人文学などについて書いている備忘録です。

建築

SEPT.10,2019_設営完了!

昨日、無事にSDレビュー設営が完了。いやー、たいへんだった。展示やられてるすべての方々を尊敬します、、。 お時間あればぜひよろしくおねがいします。連絡いただければ在廊して待っておりますので、ぜひぜひ。それと、友人に指摘されて気づいたのだけど、…

SEPT.4,2019_金沢

学会で金沢へ。あれこれ見る暇はぜんぜんなく、司会をこなしたあとはノートPCでずっと図面を書いていた。実家からすぐの金沢ということもあるが、ここまでなんにもしない学会大会というものは初めて、、。聞きたい発表もいくつもあったのだけど、ガマンガマ…

SEPT.3,2019

10+1、今年度限りでWEB版の更新が終わるということで、とても悲しかった。今回自分に書評の依頼がきたのはほんとに幸運だったんだなとあらためて思う。というかこれに関しては、ほとんど奇跡に近い。Nさんというスーパー編集者が担当についてくれたのも本当…

AUG.25,2019

SDレビューのばたばたで全然ブログを書けていない(この日記も下書きのままでアップするのはまだ先になるかもしれないけれど、、)。先週・今週は、構造家の大野さんと環境設備の専門家の高瀬先生に相談した結果を図面に反映させていた。その作業も一段落つ…

AUG.16,2019_くらがの

今日は倉賀野へ。現場の確認と、高崎市役所にいって倉賀野駅北口の区画整理事業の最新の進捗状況をきいてきた。その際に今回のプロジェクト(SDレビューで展示されるやつ)のスタディ模型も持参し、いろいろと意見をきくこともできた。 区画整理は早くても20…

AUG.8,2019_SD

齋藤直紀と共同で進めている倉賀野のプロジェクトがSDレビュー2019に入選しました!と、TwitterとかFacebookでは報告していたのだけど、ブログではまだだったので改めて。9月に東京展、10月に京都展が開催されますので、近くにお越しの際にはぜひお立ち寄り…

AUG.2,2019_10+1

たいへん光栄なことに、10+1 websiteで執筆の機会をいただきました。建築家の乾久美子さんの新しい作品集の書評です。乾さん、中山さん、青木さんというすごい建築家の並びに自分の名前が入っていることに違和感オオアリですが、ご高覧いただければ幸いです…

JULY.9,2019

視覚より聴覚のほうが、いくぶん強烈に空間を構成する(少なくともぼくにとっては)。視覚はけっきょく、文化的なコードや伝統的なコンヴェンションからはなかなか脱け出ることができないけど、音響はもっとなんかこう、バシっと直接くる。視覚的な空間を壊…

JUNE.17,2019_形式の可塑性

現在にいたるまでのおりふしで、建築物における強い形式性はそこでの行為の不活性化もたらす一種の悪因とみなされてきた。しかし、ルイ・カーンの建物にしろ、アドルフ・ロースの住宅にしろ、建築における明確な形式性がむしろ行為を活性化するために差し向…

JUNE.6,2019

Architecture will be straightforward, useful, precise, cheap, free, jovial, poetic, and cosmopolitan. Lacaton and Vassal, 2000 設計をしていてなにか判断にこまったとき、この言葉を思いだす。ぼくにとってはひとつの指標みたいなものだ。自分が設計…

MAY.31,2019_いくつものおおきさ

きのう、ギャラ間の展覧会に合わせて開催された中山英之さんの講演会を聞きにいってきた。大変におもしろくて、本当にいってよかったと思った。中山さんほどストイックに「おおきさ」を追求している建築家は他にいないかもしれないなと、あらためて感じたの…

MAY.27,2019_新たな約束事

門林さんのテキスト「メディウムを混ぜかえす」(『イメージ学の現在』第10章)がたいへん勉強になった。ロザリンド・クラウスの「ポストメディウム的状況 / 条件」をめぐる議論を、クラウスが刺激を受けていたスタンリー・カヴェルの映画理論にも目を配りな…

MAY.24,2019

こっそり美術出版社の「芸術評論募集」という論文のコンペに応募していたのだけど、めでたく落選となった。「アナーキズムの条件」というタイトルの、写真家の中平卓馬をあつかったテキストで、要旨は以下の通り。 - 1974年、中平卓馬は自身が表紙を担当し…

APR.29,2019

私たちに関心をもたらすのは、建築における基準や方法、とりわけその実現の仕方といった、いってみれば技術的な秘密である。これは私たちがおこなう観察に特有の焦点となるだろうーーすなわち、どのような仕方でそうなったのか、ということを学ぶために、対…

APR.21,2019_反復の先にある知覚について

きのうのことだけど、お誘いをうけて2件の建物の見学会に参加させていただいた。運のいいことに、その終わりに(2件目に見学させていただいた物件の担当だった)先輩に食事にさそっていただいた。実務に向き合っている先輩とじっくりと建築の話ができてとて…

APR.17,2019_エド・ルシェ

ジェフ・ウォールの「取るに足らないものの印」(1995)に出てくるエド・ルシェに関する一説はとても魅力的だ。ウォールは「アマチュアリズムの“模倣”」というこのテキストの中心的な主題の、もっとも純粋かつ模範的な作例のひとつとして、ルシェが1963年-70…

APR.12.2019_やわらかいからだ

助教の先生と話していて思いつきでしゃべっていたことのメモ。何かを批評したり、論じたりしたりするとき(とりわけ建築について論じるとき)、あらかじめ安定的に統一された「私」を措定することも、あるいは逆に「私」を完全に排除して(したことにして)…

APR.11,2019_せんだいメディアテーク

元号が変わるということでなんとなく考えていたのだけど、平成を代表する日本の建築はなんだったのか、という問いに対しては、たぶん多くの人が「せんだいメディアテーク」(伊東豊雄)の名を上げるのではないか。 せんだいが面白いのは、評価のしかたが(あ…

MAR.30,2019_講評会という制度について

ずいぶんと前のことなのだけど、2月にうちの学校で修士設計の講評会があって、ぼくは学部の卒業設計についてはしっかり聞けたわけではないので修士についてだけということになるのだけど、その講評会の進め方はちょっと違和感を感じるものだった(誰が悪いと…

MAR.25,2019_ 失われたモノを求めて

『失われたモノを求めて』(池田剛介)を読んだ。これまでの池田さんの論考や作品にすごく共感していたのでこの初の単著をとても楽しみにしていたのだけど、その期待を裏切ることなく、すごくよかった。とくに書き下ろしの論考「失われたモノを求めて」では…

MAR,10.2019_アアルト展の会場設計について

告知もかねて、「アルヴァ・アアルト -内省する空間-アアルトの図書館と住宅」展の会場構成にあたって考えていたことを書いていきます。 この展覧会はアアルトの住宅と図書館に焦点をしぼり、とくにその内省的な空間の質に注目したもので、中心となる展示…

MAR,8.2019_展示什器メイキング

堀越くんが制作した展示什器のメイキング動画+会場風景の動画です。ぜひご高覧ください。 youtu.be - 展示台はホームセンターにて廉価で手に入る素材(ラワンランバーコア、赤松60mm角材)を用い、同時に(ランバーコアの端材を梁や貫に使ったりして)歩留ま…

MAR,6.2019_〈告知〉アアルト展はじまりました

フィンランドの建築家、アルヴァ・アアルトの展覧会「アルヴァ・アアルト 内省する空間」展が開催されています(〜3月17日)。ぼくが会場設計を担当し、同期の堀越一希が展示什器の設計・制作を担当しました。東京ステーションギャラリーで開催中の「アルヴ…

FEB,22.2019_展覧会準備

バタバタしていて全然更新できず、、。修士設計の講評会についてとか、書きたいことはあるのだけど。 というのも(告知をかねてかくと)、3月4日から田町の建築会館ギャラリーで開催される展覧会「アルヴァ・アアルト 内省する空間」の会場デザインをやって…

FEB,3.2019_岡崎乾二郎『抽象の力』

岡崎乾二郎の新刊『抽象の力』は、2017年に豊田市美術館でおこなわれた同名の展覧会に合わせ書き下ろされた長大な論考(展覧会の公式サイト上で公開されていて、個人的には当時何回も読み返した論考だった)を中心に、ここ10年余り期間に書かれた岡崎さんの…

FEB,2.2019_中平卓馬について②

Google Search Consoleをチェックしていると、「中平卓馬」という検索ワードでこのブログに到達していただいている方が非常に多い(切ないことに、ぼくの名前で検索してくれている方よりも多かったりするくらいだ)。ということで今回は、「次回につづく(多…

JAN,26.2018_零度・透明・環境=建築の手許性

前回の記事の補足として、いくつかのメモを。 www.ohmura-takahiro.com ○空間から構成へ 「家形」から「家型」への用語の微妙な変化は、即物的なモノ同士の関係性に焦点をあてた思考だけではなく、人間からみた世界そのものにもちゃんと向き合っていこうとい…

JAN.21,2018_家形と家型

坂本さんのテキストをあらためて読みなおしたりしているのだけど、「家形」から「家型」への微妙な用語の変遷は、あらためてけっこう重要だなあとおもう。 《代田の町家》(1976)の発表時にはまだ「家形」あるいは「家型」という言葉は用いられていない。そ…

JAN.18,2018_四次元が見えるようになる本

後輩から教えてもらった『四次元が見えるようになる本』(著者は数学者の根上生也さん)という本がすごくおもしろかった。アナロジーとかではなく、本当に四次元がみえるようになってしまえる本だった。 とくにおもしろいのが、著者が “四次元を見るための奥…

DEC.30,2018_(独断と偏見による)世界の若手建築家特集

○年末である。テレビは特番ばかりになってきて、この記事を書いている今は日テレで出川さんのドッキリをやっているのだけど、これを見ているとなんだか徐々に作業のやる気が削がれていく気がする。だらだらせよ!だらだらせよ!、と天から指令を受けているみ…