建築
個展について振り返らねば、と思いつつ、一ヶ月以上が過ぎてしまった。というか二ヶ月くらいが過ぎようとしている。展示は7週間ほど前に終わった。正確には、11月21日に終わった。でも、展示室への手入れが会期中に終わらずもう数日続いたり、25日に「竣工式…
実家に帰省する電車のなかで、今年中にやっておかねばと思いCVページ(jp/en)と仕事のページを更新したら、急に今年が納まったような感覚になってきた。今年は成り行き的にGROUPという場所を立ち上げたり、雑誌を刊行したり、博士論文の提出・審査があった…
バタバタしすぎててまったく更新できてないけれど、個展があります! 来週から、新大久保のWHITEHOUSEで展示をします。「手入れ」をキーワードに、2週間かけて床を直します。詳しくはステイトメントをば。(けっきょくまだやっていない)庭のオープンハウス…
9月30日、つまりは先週の木曜日、神楽坂で学位授与式があって、東京理科大学から博士号を授かった。いろいろとまわり道ばっかりで、とても時間がかかってしまったけれど、無事に学位をとることができて、今はすごくほっとしている。胸のつっかえがひとつ取れ…
今週の月曜日に、下北沢のB&Bさんで岡崎さんとのトークイベントがあった。先週の木曜はミサワAプロジェクトのレクチャーがあって、これでトーク系のイベントはひと段落。聞いてくださった皆様、本当にありがとうございました。こういう地道なトークイベント…
もうすっかり寒く、ひと雨ごとに夏が遠のいていくみたいだ。今年もまた、夏っぽいことはあまりできなかった。今まさに雨が降っている。秋ってこんなに雨ばっかりだったかな、と思う。 先月の日記で書いた*1、お盆くらいに見た館林美術館と太田市美術館・図書…
朝起きて視界がぐにゃぐにゃするなと思っていたらメガネが歪んでいた。ベッドの上でうとうとしていたときにむにゅっとやってしまったんだろう。左右のレンズの向きが少しずれていたのでその場でぐいっとやって、視界をなんとか正常に戻す。近いうちに眼鏡屋…
もうずいぶん前のことになりますが、東京藝術大学青木淳研究室による展示「シン・マサキキネンカン」の記録写真を担当したので、ブログにもアップしました。久しぶりに写真をひと通り見たけれど、どんな空間だったのか、まだまだ鮮明に覚えているから不思議…
岡本太郎記念館でライブ・ドローイングしている画家の弓指寛治さんの壁画(4メートル×4メートルくらいある)の支持体の設計・施工管理をGROUPが担当していて、その追加工事で朝から現場へいく。図面はひいたものの、施工は博論と丸かぶりしていたせいでほと…
11時に水道橋のコメダでさいとうと待ち合わせ、11月にある展示について時々話しながら、午後から専門学校で依頼されているレクチャーの内容について打ち合わせる。コメダのモーニング、私はいつもB(たまごペースト)かC(あんこペースト)なのだけど、さい…
記憶はすぐに薄れるいい加減なもので、とりわけ自分の記憶力はぼんくらだという認識があるので、ブラウザのタブを溜めがちだ。ブックマークするほどでもないけれど消したくはない、というような、ほどほどの重要度の情報が束になっている。iPhoneのデフォル…
7月19日に行われた博士論文の公聴会は無事に終わって、気がついたら3週間近くも過ぎてしまった。博論が一段落してから「ぜったいに文字を書きたくない!」という強い信念のようなものが芽生え、すっかりブログからは遠ざかってしまっていたけれど、そろそろ…
もう会期終わっちゃいましたが、六本木のANB Tokyoで開催された三野新さんの展示「クバへ/クバから」の会場構成をGROUPで担当しました。詳細は以下から。ものすごくおもしろい展示(演劇+写真展)だったし、撤収の折に完成した写真集もじっくり読んだのだけ…
「ノーツ」ですが、クレジットカードの支払い審査が終わってカードでのお支払いもできるようになったので、ぜひにです。コンビニ支払を設定した方で、支払いを忘れてそのままキャンセルに……という方がけっこう何人もいらしゃったのだけど、これでひと安心、…
午前中、裏山で「ノーツ」の書影を撮った。この雑誌は毎回テーマがはっきりと決まっているので、書影もそれに合った場所で撮っていくのがいいのかな、と考えていた。今回は庭がテーマなので、野外で撮るのがいいのかなと思って、天気も良かったし、風もおだ…
雑誌をだしました。ブログでちょくちょく進捗報告してたものです。長い道のりでしたが、ようやく刊行できました。下のページから詳細をみることができます。発送は3月初旬を予定していますが、すでに予約は可能です。数に限りがあるので、ぜひ早めにご予約い…
「構成」という用語、建築分野に限らずかなり頻繁に使うと思うのだけど、一般名詞ほど各ジャンルで特別な意味を持っていたりして、使い方が難しい。建築においては、そもそもcompositionの訳なのかconstructionの訳なのかあいまいな部分もある(後者にはもち…
ユリイカの戸田ツトム追悼号がとても充実している。いろいろ書きたいことはあるのだけど、まずは佐々木正人の乳児の移動についての考察が非常に示唆的だった(戸田さんの仕事に直接言及されている部分ではないけれど、そちらはまた明日)。佐々木さんの乳児…
昨日、国立でのトークイベントがあり、今日は展示物の撤収をして、いよいよ年内の仕事は納まった!(かな?本当に…?)という感じ。明日はひさびさに穏やかなのんびりとした日を過ごせると思う。といってもやることもとくにないので、洗濯したり、流し読みし…
もともとnoteで公開していた記事だけど、こちらに移行します(運営会社のごたごたが嫌になって、徐々にnoteから撤退中なのです、、)。去年建築雑誌に寄稿した、スケールに関するとても短い文章です。 - 建築はスケールの扱いが帰趨を決する芸術であるが、こ…
多木浩二の写真について語るトークイベントが無事に終わった。収録は2-3時間の予定がまさかの5時間超えで、生放送での継続視聴はかなりしんどさがあったと思うのだけど、前編後編に分割された動画が現在公開されているので、よろしければこちらを見ていただ…
昨日はお昼から、国立で打ち合わせだった。おもえば国立駅をちゃんと降りて散策するのは初めてだったものだから、すごく新鮮だった。となりの立川は、たまに映画(主に爆音上映目当てで)を見に行ったりしていたから、なんとなく身に覚えはある。 国立は人の…
先週の土曜日、ふんわりスタートした読書会の一回目が、浜町のタンネラウム*1にてあった。レジュメを作ったりする本格的なものではなく、「同じ本を読んだ人たちが同じ場所に集まる」くらいのゆるい枠組みではじめようとしているものだ(あと、建築関係の人…
今週の火曜か水曜あたりに、大阪の国立国際美術館でやっているヤン・ヴォーの展覧会が最終週ということで、急ぎ夜行バスの予約をとった。何人かの親しい友人たちから、見ておいた方がいいよと教えてもらっていた展覧会だったから、いずれ行こうとは思ってい…
『タコの心身問題』に興味深い一節があった。本書の本筋の議論というわけではないところなのだけど、今上野でやっている展示の内容とも少し関係しそう。 視覚代行器(TVSS = tactile vision substitution systems)と呼ばれる機械がある。これは、視覚に障害…
おそらく、家はそこに住む一人一人の心の投影を受けて、初めて家として成立する。またそのようにして成立した家のイメージが、そこに生きる一人一人を見えない光線で照らし出し、その行動に不可視の規範をあたえ続ける。 中平卓馬「家・写真──二重の過去の迷…
「タンネラウム」(Tanneraum)という、水天宮にあるパン屋の倉庫兼絵のギャラリーについて語らう場にお呼ばれし、話してきました。タンネラウムを運営する佐藤熊弥くん、設計の板坂留五さん、美術家の奥誠之さんと黒坂祐さん、というメンバーになぜか僕がま…
友人の堀越一希が設計・施工した飲食店がarchitecturephotoさんで記事になるということで、短い文章と写真を寄せた。 architecturephoto.net - 以下、掲載されたもの以外の写真。やっぱりインテリア撮ろうと思うと、広角のレンズがいるなあと実感した。 - あ…
以下のような一節からはじまる文章がある。 翻訳することは、運搬することである。それは変化させることなく、何かを動かすことだ。これがこの語の本来の意味であり、発生するのは直動(trans-latory)運動である。この直動運動というアナロジーは、言語の翻…