声にだして読みたくなるブログ

大村高広丨建築と写真を中心に、音楽、映画、美術、人文学などについて書いている備忘録です。

JUNE29,2018_ビュスタモントとメリクリ

○蒸しかえるような暑さが続く。もう一回くらいまとめて雨が降ったりするのかな。去年の記事で「結露に近いような汗」と書いた日のことを思い出す。ちょうどいまくらいの気候だった気がするのだけれど、しかし今年は季節の進行が早いなと思う。

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○2002年に横浜美術館でおこなわれた「ジャン=マルク・ビュスタモント展 プライベート・クロッシング」のカタログをかなり安価で手に入れることができた(横浜美術館のオンラインショップのお買い得コーナーより)。ジャン=マルク・ビュスタモント(Jean-Marc Bustamante, 1952年、トゥールーズ生まれ)はフランスの現代美術家で、立体作品等もあるのだけど、写真が圧倒的におもしろいと思う。とくに『tableaux』が傑作(東京都写真美術館の図書館で読めます)。清野賀子の写真と路線は結構似てる気がするのだけど、比較したときに浮かび上がる両者の差異は興味深い。清野さんとビュスタモント、そしてポール・グラハムPaul Graham)、ジェフ・ウォール(Jeff Wall)の作品に、いまはとても惹かれる。

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○ちなみにビュスタモントさんはこんな感じの人なのだけど、

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ぼくがとりわけ好きな建築家のひとり、ピーター・メリクリ(Peter Märkli、下の動画)と雰囲気が似てて驚く。作風もどことなく通じ合うものがあるのでは、、、。メリクリの建築は本当に素晴らしい。プロポーション、スケール、素材、建ち方、限りなく意味は零度だがなぜかチャーミングな形態、、、、。

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▽House Gantenbein(1995)

少しだけ浮いているボリューム。ここは半外部空間(ロッジア)で、反対側のエントランスに付加されている巨大なキャノピー(庇)と釣り合いを取っていることがわかる。

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▽La Congiunta, Giornico(1992)

彫刻家・Hans Josephsohnのためのミュージアム。街中のレストランで鍵を借り、散策し建物をみつけ、自分で扉を開けて作品を観賞するという面白いシステムを持ったミュージアム。レストランから建築までの散策路での風景を含めての観賞ということなんだろう。建築それ自体に、外部と内部を直接的に結びつける窓等がないことも、そうした経験を前提としてるからだと思う。

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○メリクリの建築はいずれも抑制されたデザインだが、そのなかでも本当にいろいろなチャレンジがなされている。上記で「ビュスタモントとメリクリ、ルックス以外も似てる説」をうっかり書いてしまったが、何がどう似ているのかと聞かれると、直感でいっているのでかなりこまる。考えるのは骨が折れそうだが、ただ、いつかちゃんと考えてみたい気もする。

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ドローイングと模型もとてもかわいい。

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エレクトロ35はあれだな、安価なフィルムがフィットする感じ。

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(YASHICA Electro 35 GT, COLOR YASHINON-DX 45mm F1.7, FUJICOLOR C200)