声にだして読みたくなるブログ

大村高広丨建築と写真を中心に、音楽、映画、美術、人文学などについて書いている備忘録です。

NOV.11,2018_ヴェネチア・ビエンナーレ

イタリアで撮った写真⑬

 

時間が全然なかったので、ヴェネチアへ到着してすぐに、急ぎ足でビエンナーレの会場へ。ざーっとみる。ほんとにざーっと、、。もう一日ほしかった。スイス館の展示はおもしろかったな。住宅を構成する様々なエレメントが、スケールを変更されてコラージュ的に配され、ひとつの空間をつくっているという展示なのだけど、あたかも自分の身体が大きくなったり小さくなったりするような錯覚を感じてgoodだった。このコンセプトで「ビックリハウス」的になるのではなく、ちゃんとデザイン的にも洗練されたかたちでまとめられているのがすごい。今年の総合テーマが「FreeSpace」で、政治的なメッセージ等を含意したような展示をおこなうパビリオンが多い一方で、スイス館は徹底して即物的に身体的な解放感を突きつけていて、かっこよかった。

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△ Bruno Giacometti: Switzerland Pavilion, 1951, Venice, Italy 

 

パビリオンそのものの質でいうと、なんといってもスヴェレ・フェーンの北欧館でしょう。これはすごすぎた。

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非人間をテーマに扱っていた展示も現代的でよかった。微妙に膨らんだりしぼんだりを繰り返す風船状の巨大なオブジェクトが展示空間に及ぼす影響はかなり大きく、独特だった。

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△ Sverre Fehn: Nordic Countries Pavilion, 1962, Venice, Italy 

 

もちろん日本館も名作だ。素晴らしい。

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△ Takamasa Yoshizaka: Japan Pavilion, 1956, Venice, Italy 

しかし、閑散とするピロティ、、。展示はちょっとねぇ。日本館特有の、「多種多様な作品をいっぱい集めて展示すればイケる」みたいな雰囲気は辞めたほうがいいと思う。ヴェネチア・ビエンナーレくらいの規模になると、観賞者はかなり「疲れる」んだよね。これは展示デザインにおけるあんまり無視しないほうがいい予条件で、やはり展示の情報量が多すぎると、せっかく一点一点のドローイングは面白いのに没入できないんだよなぁ。この展示だけを見に来ているわけではない、一日ずっと歩いて情報を受け止め続けている疲労した身体を前提としないと、伝えたいことも伝わらない。その意味では上のスイス館や北欧館の展示はきちんとテーマを絞って、提示する問題を明確にし、観賞者が没入できるような展示となっていた。

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その他、気になったパビリオン。

ゲーリーかな?って一瞬おもったカナダ館。

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△ BBPR: Canada Pavilion, 1958, Venice, Italy 

 

テッセナウみたいでかっこいいドイツ館。

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△ Ernst Haiger: Germany Pavilion, 1938, Venice, Italy 

 

ジェームス・スターリングによるBookshop Pavilion。

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△ James F. Stirling: Electa Bokk Pavilion, 1991, Venice, Italy 

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(Canon AE-1 Program, FD F1.4 50mm, Kodak Portra 400)