声にだして読みたくなるブログ

大村高広丨建築と写真を中心に、音楽、映画、美術、人文学などについて書いている備忘録です。

DEC.20,2018_古い庭

○ 駅までの歩行ルートにあるこの庭、いいんだよなぁ。庭を介して母屋と離れがつながっているのだけど、この庭のサイズ感が若干小さくって、絶妙。この写真だと全然わからないですが、、。

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Contax S2, Carl Zeiss Planar T* 1.7/50, Kodak GOLD 200

 

 今年は庭の設計をまかされたということもあって、庭に注目する機会が増えてきたように思う。とくに、庭と建物の関係が良好な環境というのはなかなか貴重だ。庭が立派でも、窓やカーテンを締め切ってしまっていたり、あるいはそもそも庭に向けて開口部が開いていなかったりする例がとても多くって、それは街並みにも大きな影響を与えているように思う。やはり、窓のすぐそばでサルビアがあざやかに咲いていて、そのまわりを元気にセセリが飛んでいるのを見たり、庭にあつまる野鳥の歌が聞きながら食事をしたりすることは、すごく豊かなことだ。夜には街頭の光が木々のあいだを抜けて部屋まで届き、枝葉が影絵のようにカーテンに映り込むかもしれない。そういった建物と庭の作り方は、自らの生活環境だけではなく、全面の道さえも良い環境にする力がある。ところが建売の住宅だと(つまり間取りや配置計画、架構や仕上げ、窓の配置、施工工程さえもはじめから決まってしまっている場合)、当然そういった外部環境と建物の細やかな応答が実装されることはない。そして、そうした建物だけで構成される住宅街はやはり息苦しい。

 ぼくは住宅が、とくに庭とセットに考えるような住宅が設計したいなぁと思う。ただ独立したてのペーペーにそんな機会はめったに与えられないわけだが、、(仕事がほしい、、)。