声にだして読みたくなるブログ

大村高広丨Takahiro Ohmura

MAR.2,2020

 田町の建築学会図書館で朝から資料を漁る。コロナの影響で閉館している図書館も多いと聞いたので、開いていてよかった。でもこれから、大学の図書館も学会の図書館も一ヶ月ほど休館、みたいなことになれば、博論の執筆にいよいよ影響が出てくる。けっこうまずい。中央公論系の一冊3万円とかする建築の研究本とかけっこうあるのだけど、こいつらはどうしても図書館で読まざるをえないんだよな。

 その後、友人の買い物に付き合うため浅草橋へ。はじめて革の専門店にいったけれど、とても興味深かった。同じ種類の同じ厚みの素材でも、一枚一枚ぜんぜん違う。友達へのプレゼントのための、レザークラフトの素材を選んでいる人の目は、あんなに優しく真剣になるんだなと思った。人のために何かものを選んだり作ったりするという行為は、とても尊い。それにしても、純粋でとてもきれいな心をもった(そんなこというと怒られるかもしれないけれど、すくなくとも自分にはそう思える)人と一緒にいると、こちらまで心が浄化されるような気がする。ありがたや。

 トイレットペーパーがどこにも売っていなくってびっくりしたのが数日前。まだドラックストアには入荷されていなかった。変なデマが流れて生活必需品が急に品切れになる、みたいなことはこれからいつ起こってもおかしくないので、ストックは常備しておこうと思った。ぼくのような、トイレットペーパーもティッシュも洗剤もお米も、なんでも切れてから補充しがちなずぼらな人間は、こういう緊急時に弱いのである。

 品切れが相次ぐ原因はずっと転売しまくっている人が多いからだと思っていたのだけれど、どうも原因はそれだけではないのかもと思った(転売ヤー死すべし!!!とずっと心のなかで悪態をついていたのだけれど、浄化された現在のぼくの心は多少冷静な思考ができるのである)。というのも、twitterの投稿でちら見してそうだなーと思ったのだけれど、たとえば今回のように「トイレットペーパーがコロナの影響で販売休止に!」みたいな噂がながれたときに、「自分はデマだとわかっているけれど、デマを真実だと受け取る人が多いかもしれないから、念のためにストックを買い込んでおこう」って人が急増することが、品切れの原因としてあるんじゃないかという意見。つまりトイレットペーパーを買い占める人の大半が実はデマを信じているわけではなく、「デマを信じている人がたくさんいるということを信じている」のだ、と。これはけっこうそうだよなと思うんだ。かくいう自分もそういう考えだったし。単にデマを信じる人が多いのなら問題は単純なのだけれど、こうなると品切れ問題の解決ははたと難しくなるように思う。

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PENTAX 67, SMC TAKUMAR 6×7 105mm / F2.4, FUJI PRO400H