声にだして読みたくなるブログ

大村高広丨Takahiro Ohmura

MAY.6,2020_TES6

 リリース直前まで発売日は秘匿されるであろうThe Elder Scrolls VI(スカイリムの続編)は、いろいろな情報を加味すると、少なくとも来年春までには出るのではと踏んでいる。そろそろ準備をはじめなければいけないのではないか。そわそわ。心の準備だけではなく、来年春には締切という締切はすべてクリアして、めんどくさい作業はすべてやっておいて、コーラとポテチをたらふく買って発売にそなえたいところだ(『RAVE』とかの真島ヒロ先生は新作ゲームの発売前は原稿を前倒しで数話分書いておくということを聞いたことがあるけれど、それが理想だなと思う)。下はベセスダが以前出していたティザー広告だけれど、これもう2年くらい経っちゃってるのだよな。最新の開発状況が知りたい。

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 あと1年以内にでると思うとそれだけでワクワクが止まらないのだが、一旦気持ちを落ち着かせようと思い、ひとまずスカイリムのプレイ動画をみたりして休日を過ごしていた。衝撃的なのだけれど、スカイリムの発売日って2011年の11月で、実に8年半が経過していて(本当?うそでしょ?)、それでも未だにプレイ動画がアップされまくっているのはまじですごいことだと思う。普通におもしろいしね。このゲームはMODがたいへんに充実していて、おかげで画質が新作かというくらいアップデートされていたり、プレイしている人によって装備も環境もぜんぜん違っていたり、そもそもオリジナルのシナリオが出ていたり、というのが大きな理由としてあるわけだけれど。その流れで下の解説動画みたのだけど、これが非常におもしろかった。

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 とても丁寧にわかりやすく解説してくれていて最高に有意義な動画だ。すごいぞ。知らないことばかりだったのだけど、とくにタムリエルから見える太陽は実際には魔法の神様マグナスがあけた「穴」だというのは面白い。太陽を世界の「天窓」だとみなすというお話は、スカンディナビア〜ラップランドに住むサーミ人の伝承──小屋の天窓からオーディンが出入りするという伝承(サンタクロースの起源)──をなんとなく思い出すところである。スカイリム(タムリエル大陸の北部地方)に住むノルド人のモデルって北欧のゲルマン系だろうし、とうぜん北欧神話なんかも参照してるだろうしね。

 しかし、こういう情報どこにあるんだろと思っちゃうのだけど、断片的には知っていることだったりする。TESでは本棚に入っていたりテーブルに置いてあったりする本を実際に読むことができるのだけど、その情報量は膨大で、とてもじゃないが個人で読み尽くすことはできないくらいだ。ここで語られているような(たぶん海外とかに詳しく考察・まとめを作っている有志がいるのだと思うけれど)神話的な構造は、この断片的に散りばめられているゲーム内テキスト(本のテキストをはじめとして、武器や防具の解説、クエストの内容、酒場で吟遊詩人が歌う歌詞の内容など)を結んでいくと自然に浮かび上がってくるという類のものなのだろう。

 TESは明らかに指輪物語的な世界をベースにしているので、おそらく制作の仕方もまたトールキンにならっていると思われる。すなわち、あらかじめ世界を構成する神話的(あるいは言語的)な構造を緻密に作っておいて、そこからエピソードやディテールを演繹的に導出する、というものだ。「作者」は構造の考案者であり、細部の語り部ではない。面白いのはこうした方法が、過剰に情報量を詰め込まなければいけないオープンワールドゲーム(情報量の差がゲームの面白さに直結するという意味では特殊なジャンルだと思う)の製作に有利だったことだと思う。単純に、多数の人数で同時多発的に開発を進めることができるから。加えてMODである。この、ゲーム内容をユーザーが自由に改変できるというサービスとも、やはりトールキン的な枠組みは相性がバッチリで、スカイリムがいまだに世界中に遊ばれている理由になっている。

 ところで上で紹介した解説動画は上級騎士なるにぃ氏のダークソウル解説動画を参考にしたのかなと思った。動画のコンセプトがよく似ている気がする。なるにぃ氏の解説動画も、ダークソウルのプレイヤーは皆興奮しちゃうような内容になっているのでおすすめですぞ。

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PENTAX 67, SMC TAKUMAR 6×7 105mm / F2.4, FUJI PRO400H