声にだして読みたくなるブログ

大村高広丨Takahiro Ohmura

SEPT.12,2020_ 私室の外観

上野駅Breakステーションギャラリーにて、本日から11月12日まで、奥泉理佐子・添田朱音との共同で展示をおこなっています。開かれた共同の枠組みを試行する彼女らのプラットフォームに、今回はぼくがゲストとして参加したようなかたちです。

場所はちょっとわかりにくいかもしれません。上野駅広小路口近くの、ハードロックカフェ横のエスカレーターを上がった先の吹き抜けが展示場所です。駅利用者のための動線の一部がたまたま展示場所になっているような、とても不思議な場所です。会期も長いので、気が向いたときにでも立ち寄っていただければ。

「appearance of Interior Room, appearance at Video Meeting」(私室の外観、ヴィデオ会議への出席)というタイトルの展示です。ごくごく私的な性格をもった室が、PCのカメラを通して公開されること、「外観」をもつということ、について考えています。そのなかで、無関係なまま関係する(関係しているように見える)ことや、模倣的な行為について、あるいは二次元状のイメージから空間を解凍することについて、などを取り扱っています。たぶん、少し時間をおいて、共同した奥泉とともに、展示に関するテキストを発表するかと思います。

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無事に告知をすることができた。よしよし。 

展示の準備はとても大変で、この一週間はぜんぜん寝る時間もなく、搬入日当日の朝まで作業を続けていたような状況だった。共同者も同じような状況で、お互いへろへろだったけれど、なんとか無事にインストールすることができた(ヘルプをしてくれたMくんの助けが大きい)。ちょうど一年前はSDレビューの設営で死にかけていた。展示の機会があるのはとても嬉しいけれど、もれなくグロッキーになっている気がする。来年も何かしらの展示の準備で死にかけているといいなと思う。

今日は久しぶりによく寝た。5度寝くらいして、そのたびごとに別の夢をみた。よく知っているような気もするし、同時にまったく見知らぬ他人のような気もする誰かと、家のような場所で、特に会話もなく一緒にいるシーンがたぶん最後。それ以前の夢の内容はいささかも覚えていないのだが、それらがかけ離れた内容だったことは覚えている。睡眠と睡眠のあいだの、わずかに意識が覚醒しているあいだに ぜんぜん違う夢をみたわ とぼやっと考えたことのほうが、長いあいだ眠っているあいだにみた夢の内容よりもはっきりと頭に残っている。

午後から歯医者だったので、だらだらと準備をはじめ、正午ごろに家を出た。家を出ると外は雨で、少し憂鬱になりながらバスに乗る。

雨といえば、昨日の設営の帰り道は信じられないくらいの大雨だったのだけど、自転車を駅前の駐輪場で置いていたものだから、しょうがなく雨の中を走った。設営を終えてふらふらな状態だったが、過剰に降っている雨が目を覚ましてくれた。ついでに、これは忘れたほうがいいのだろうなという感情や心配ごとも雨の勢いで忘れられそうだった。家に着くと展示を無事終えた達成感と安心感だけが残されていた。じんわりとかみしめながら、びしょびしょのままタバコを吸っていたら、犬の散歩中の近所のおばあちゃんにやたらと心配された。

歯医者のあと、髪を切り、後ろ側のもっさりから解放されたあと、電車の中で、数日前、エドワード・ヤンの未見の作品を全部見たあと台北に飛びたい!と急に思ったことを思い出す。台湾にはたぶんいけないけれど、ひとまず「台北ストーリー」のDVDをポチる。