JAN.22,2021_帆

 昨日は馬喰町のαMで永田さんの展示を見たあと、すぐ近くの中華「帆」へ行った。かた焼きそばが衝撃的な感じだった。すごうまだった。

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 おおきなエビが入ったあんかけの上に、太めの麺をパリパリに揚げた麺、さらにその上に湯むきされたトマトが丸ごとのっている。これをくずして、あんかけて混ぜて食べると、魚介のうまみとトマトの酸味がうまくマッチしてとてもおいしい。最初はパリパリだけど、次第にやわらかくなってくる。この日は食べられなかったナスの山椒揚げもとてもおいしそうだったから、次回はチャレンジしようと思う。

 永田さんの展示では、調理器具とその使用の、身体の一部の機能を代理する「装置」(apparatus)としての側面が考察されていてすごくおもしろかった。身体の一部の機能(たとえば咀嚼すること)は複数の装置へと外化し、再編成される。諸装置の構成とその運用方法は各々の文化ごとに制度化されるのだが、そこには地域性や倫理観みたいなものが色濃く反映され、ときにはそれを(食事という一連の行為を通して)再生産さえする。

 「食事」と「調理=食事のような行為」の差異は限りなく曖昧なのだなと感じる。両者の切断の仕方こそが「料理」ということかしら。帆のかた焼きそばには、まさにその区切り方の鮮やかさがある。